マジョルカのハビエル・アギーレ監督(63)が日本代表MF久保建英(20)について「ひとつ良いプレーをしたかと思うと10分消えてしまう」と安定性に欠くことを指摘した。

リーグ戦終了まで残り5節に迫る残留争いの中、アギーレ監督がマジョルカの地元紙ウルティマ・オラのインタビューに答えた。同紙が25日にその模様を伝えている。

メキシコ人指揮官は、過去に日本代表監督を務めた経験から久保のことをどう思うか、また久保がチームの中心選手になるために何が足りないかを問われ次のように答えている。

「私は東京で1年間、幸せに過ごしていた。タケフサがリーダーになるにはまだ若すぎる。安定感を少し欠き、やることをコンスタントにできていないと思う。ひとつ良いプレーをしたかと思うと10分消えてしまう。姿を見せてはまた消えてしまうんだ。もし90分間、安定して自分のレベルを維持できれば、我々のチームだけでなく、スペインリーグでもどこでも重要な選手になれると思う」。

これまで度々話されてきた久保と李康仁(イ・ガンイン)の同時起用についても言及。

「私は毎週、誰が良くて誰が悪いかを見ており、2人のパフォーマンスがいい時は一方にとってアンフェアな決断を下さなければいけない時がある。エルチェ戦では後半、彼らは一緒にプレーし悪い出来ではなかったし、先日もしばらく同時にピッチに立った。それはタイミングの問題だ。緊急事態である今、我々に議論している時間などない。もしまた同時にプレーする必要がある時は、もちろんそうするつもりだ」と見解を述べていた。(高橋智行通信員)