史上最多14度目の優勝を目指すレアル・マドリード(スペイン)がマンチェスター・シティー(イングランド)に奇跡の逆転勝ち。優勝した17-18年シーズン以来、4季ぶりに決勝に進んだ。

絶体絶命のピンチをはね返した。後半28分に先制を許し、2戦合計3-5と2点をリードされた。

後がない同45分、ベンゼマの左からの折り返しを、ニアサイドに飛び込んだロドリゴが右足で触ってゴール。同点とした。

さらにその1分後、カルバハルの右クロスをゴール前のアセンシオが頭で後ろへ流し、これをロドリゴがヘディングで押し込んだ。

途中出場のロドリゴが終了間際の2分間でまさかの2ゴール。これで2-1と勝ち越し、2戦合計でも5-5と追いついて延長戦に持ち込んだ。

すると延長前半5分、自らが獲得したPKをベンゼマがゴール右に落ち着いて蹴り込んで2戦合計6-5に。あとはマンチェスターCの猛攻を全員でしのぎきって決勝進出を決めた。

16強による決勝トーナメントが導入された03-04年シーズン以降、決勝T1回戦(0-1パリ・サンジェルマン)、準々決勝(2-3チェルシー)、準決勝(3-4マンチェスターC)といずれも黒星を喫しながら、それでも決勝に進んだのはRマドリードが初となった。

アンチェロッティ監督は「こういう試合展開に慣れているとは言わないが、今夜起きたことはチェルシー戦でもパリSG戦でも起きたこと。あえてその要因を言うならば、このクラブの歴史が敗色濃厚な状況でも我々が勝ち進むための後押しをしてくれた」と話した。

リバプール(イングランド)との決勝は今月28日にパリ郊外のサンドニで開催される。