チェルシーのトーマス・トゥヘル監督(48)が、14日のFA杯決勝で対戦するリバプールのユルゲン・クロップ監督(54)について「the master of being the underdog(勝ち目のないふりをする達人)」だと評した。

最近、マンチェスター・シティーのグアルディオラ監督が「この国ではメディアを含めたみんながリバプールを応援する。彼らにプレミアリーグで優勝してほしいと思っている」と発言して話題になったが、トゥヘル監督もこれに同調。その理由としてクロップ監督の人間性を指摘した。

13日の前日会見に出席したトゥヘル監督は「クロップは勝ち目のないふりをする達人だ。その話術でみんなそう思ってしまう。そしてみんなの同情を得るんだ」。

「彼に嫉妬して言っているわけじゃない。クロップは素晴らしい男で、面白い男だ。世界最高の監督の1人だろう。そしてそれが彼のやり方なんだ」

「ドルトムントの時からそうだった。国中がドルトムントを応援していた。そして今、イングランド全体がリバプールを応援しているように感じる」などと話した。

トゥヘル監督はその上で「彼のチームと対戦する時はいつもそうだ。でもそこが面白い部分でもある。自分たちが悪役でもまったく問題ない。その役を演じるよ。我々はみんなからの同情がほしいわけじゃない。トロフィーがほしいんだ」と話し、4年ぶり9度目の優勝へ意欲を見せていた。