欧州サッカー連盟(UEFA)は、欧州チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝での観客入場時のトラブルについて独立機関への調査を依頼したと、30日の英メディア「BBC」の電子版が伝えている。

28日に、プレミアリーグ・リバプールとスペイン1部のレアル・マドリードとの決勝戦がパリのスタッド・ドゥ・フランスで行われた。会場にはリバプールのサポーターのチケット保有者が長蛇の列をつくり、中にはチケットを持たないサポーターもいた。フランスの警察が群衆に催涙ガスを使用するなど、キックオフが36分も遅れるトラブルに発展していた。

フランスのスポーツ大臣が30日に「レアル・マドリードのサポーターは問題なく、リバプールよりもコントロールされていた」と述べたことで、リバプールのチェアマンであるトム・ワーナー氏が同大臣に謝罪を要求。ワーナー氏は「イベントの組織と運営について深刻な疑問を投げかけ、世界のスポーツで最高のスペクタクルになるはずが、最近の記憶で最悪のセキュリティー崩壊に発展した」と文書を送っている。

UEFAは声明の中で、「決勝に関与する当事者の決定、責任、行動を含む多くの要因を検討する。すべての関係者から証拠を収集し、独立報告書の調査結果は完成次第、公開される」としている。