サッカー日本代表MF久保建英(21)は現在、レアル・マドリードのプレシーズンに参加している。チームの米国ツアー開始前までに移籍先を決めることを望んでいるが、交渉が難航しているとスペイン紙マルカ電子版が14日に報じた。

久保は今夏再び、ビニシウス、ロドリゴ、ミリトンのブラジル代表勢で占められているEU圏外枠の問題により、Rマドリードでの選手登録ができない。そのためチームが19日に開始する米国ツアーまでに今季の所属先を決めることを希望しているという。

同紙によると、Rマドリードは2季前に失敗したビリャレアルでの経験を踏まえ、慎重に久保の移籍先を探しているという。そんな中、レアル・ソシエダードが以前より最有力候補に挙がり、すでに交渉が行われている。しかし、Rソシエダードが完全移籍、Rマドリードが期限付き移籍や買い戻しオプション付きでの移籍を希望しており、こう着状態が続いているという。

そのため他の移籍先も視野に入れているが、久保の高額な年俸や期限付き移籍の手数料が障害になっているという。これまで移籍先の候補としてRソシエダードの他、バリャドリードやオサスナなどが挙がっていたが、今後の状況を見守る必要があるだろう。

Rマドリードはこの後、19日に米国へ移動し、23日にバルセロナ、26日にクラブ・アメリカ、30日にユベントスと対戦する。

(高橋智行通信員)