練習参加していたシントトロイデンに加入した元日本代表FW岡崎慎司(36)が、入団発表翌日の敵地オーステンデ戦でいきなり先発デビュー。フル出場を果たし、1-0の今季初勝利に貢献した。

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岡崎がいきなり90分間プレーした。「試合の感覚がなかったので。自分の感覚を高めるためにもエンジン全開というか、全力でプレーできたらいいなと。それは90分通してできたと思います」。得点こそなかったが前線からのプレスで相手の攻撃を限定。クリーンシート(無失点)でのチームの今季初勝利に貢献した。

そんな岡崎の加入によって、最もポジティブな影響を受けたとみられるのが、久しぶりに「Wシンジ」コンビを組んだ香川真司。岡崎と2トップを形成し、香川らしいキープ力、長短のパスから何度もチャンスの起点となった。岡崎も「真司がボールを持った時に、自分は動きだしやすいので。2トップというよりは、真司が動き回って、真司が受けた時に自分が動きだすという回数を増やせたら、もっとチャンスは増えると思う」と手応えを口にした。

岡崎はスペイン2部カルタヘナに所属していた昨季も、リーグ戦でのフル出場は1度だけ(今年4月8日・ルーゴ戦)。新天地初戦でいきなりフルに戦い、コンディションの良さをうかがわせた。そんな盟友に刺激され、香川もかつての輝きを取り戻しつつある。

岡崎は試合後「やっぱりゴールがすべてだと思っているので。次の試合はゴールを狙って。たくさんのゴールを決めて、チームの勝利に貢献したい」と言い切った。14日のアンデルレヒト戦で今季2ゴールのFW林大地が左足首を負傷。一定期間離脱する見通しとなった。得点源の不在は痛いが、「Wシンジ」がシントトロイデンの攻撃をけん引する。