元ブラジル代表FWで実業家のロナウド氏(46)が買収したブラジルの古豪クルゼイロが、来季のブラジル全国選手権1部への復帰を果たしている。

21日に行われた同2部のバスコ・ダ・ガマ戦に3-0と快勝。首位を独走するチームは7試合を残して、1部昇格圏の4位以内を確定させた。

翌9月22日に46歳となったロナウド氏は、メディアに対し「我々のケーキにクリームをのせているところだ。非常に価値のある仕事だよ」とウイットに富んだコメントを披露。「しばらく喜びに浸って、それから来年のことは考えたいね」と喜びをかみしめた。

クルゼイロは2019年にクラブ史上初の2部降格の憂き目に遭い、同時に約10億レアル(約200億円)の負債を抱えていることも明るみに出た。そして21年12月にロナウド氏がクラブの株式の90%を約4億レアル(約78億円)で取得。かつてプロデビューした古巣クラブへの思いから自ら再建に乗り出し、その1年目で昇格切符を手にした。

ロナウドは、スペインのバリャドリードも18年に買収しており、昨季2部で2位となり今季1部へ昇格したばかり。ピッチを離れ、クラブの会長となっても「怪物ストライカー」の嗅覚は鋭いままのようだ。

バリャドリードはクラブの公式ツイッターで、「我々はともに1部リーグを戦う」とクルゼイロを祝福している。