スペイン代表のルイス・エンリケ監督(52)が26日、欧州ネーションズリーグ1次リーグ・ポルトガル戦の前日会見に出席。チームの守備の弱さを指摘され「そうは思わない。むしろその逆だ。私はチームで一番強い部分はディフェンスだと思っている。我々はチーム全体で守備をやっており、前線の選手たちはただ見ているわけでもたばこを吸っているわけでもない。チーム全体で守備をやっている」と完全否定した。スペインは、ワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグで日本と対戦する。

とはいえ前節スイス戦ではCKから2失点。その理由について聞かれると「分からない。しかしそのために時間を失うつもりはないし、セットプレーに対して何も取り組むつもりはない。映像で分析はするが、ピッチでそれに取り組んでいる時間などない」と気にしていないことを強調した。

リーグA2組で2位のスペインは27日の首位ポルトガル戦で勝利しなければ4強には進めない。しかしスペインは12年6月27日の欧州選手権準決勝でPK勝ちして以来、ポルトガルには勝っていない。ルイスエンリケ監督はポルトガルについて「タレントをそろえたフィジカルの強い非常にパワフルなチームだ。進化を遂げており、少し前(16年)に欧州選手権で優勝している。ポルトガルはスペイン同様、常に良い選手を輩出しているし、ヨーロッパのビッグリーグでレギュラーを張る選手をそろえ、経験豊富だ。次のワールドカップ(W杯)が両チームにとって良いものになることを願っている」と印象を語った。(高橋智行通信員)