【マドリード(スペイン)=高橋智行通信員】ワールドカップ(W杯)メンバー初選出となったセルティックFW前田大然(25)が仲間の思いも胸に、大舞台に挑む。

1日にカタールW杯メンバー発表されてから初の試合。戦いを終えた後、自身の思いを口にした。

「特にチームメートにはやっぱり亨梧くん(古橋)だったり怜央(旗手)がいるので。その人たちのためだけじゃないですけど、そういう人たちの思いを背負って戦わないといけないと思うので、頑張りたいなと思います」

ともにセルティックでプレーするFW古橋、MF旗手は落選。メンバーに選ばれた責任感を強くした。

この日はその2人とともに、左サイドハーフで先発。前半13分には左サイドから絶妙なクロスを古橋へ出し、好機を演出。同25分にも旗手との連係から、再び古橋の決定機をつくった。

メンバー発表の時は気負わずに迎えた。「スコットランドは朝の5時とかやったんで、僕は寝ていて、嫁が(目覚ましの)アラームかけて(発表を)見た。で、起きたタイミングで、すごい抱きついて(笑)。やったね! みたいな感じで」。自分よりも先に「嫁がなんかニコニコしていた」とうれしい空気に包まれた。

爆発的なスピードを生かした攻撃だけでなく、守備での前線からのプレスも持ち味。メンバー入りが有力視されていたが、という問いにはきっぱり否定した。

「僕自身は、別に有力なんて全く思ってなかった。僕は本当に最後の最後で入ったっていう感じ。それまで4年間やってきてくれた人だったり、作ってくれたものがあったから僕はそこに入れたと思う。本当にそういう人たちに感謝しながらプレーしなければならないなっていうのを感じました」

日本代表が掲げるのは、史上初の8強入り。「ベスト8以上というのはチームとして言っているので。日本の歴史を変えられるチャンスを自分たちが持っていると思うので、頑張りたいなと思います」。