サッカーの元ブラジル代表で母国をFIFAワールドカップ(W杯)で3度の優勝に導いた「王様」ペレさんが29日、サンパウロ市内の病院で死去した。82歳だった。

ペレさんの死に、世界中から哀悼の声が寄せられた。元西ドイツのレジェンド、ベッケンバウアー氏は「サッカーは今日、歴史上最も偉大な選手を失い、私は唯一の友人を失った。ペレは、サッカー、家族、そしてすべての人々に対して3つの心を持っていた。スター選手と一緒にプレーしながらも、常に地に足をつけて行動していた人だった。1977年、私はアメリカへ渡った。ニューヨーク・コスモスでペレと一緒にプレーしたいと思ったからだ。彼のそばで過ごした時間は、私のキャリアの中でも最高の瞬間の1つだ。一緒に全米チャンピオンになり、ペレはその瞬間から私を弟と呼ぶようになりました。想像を絶する名誉だった」と、思い出を振り返った。