レアル・マドリードのクロアチア代表MFモドリッチ(37)がサウジアラビアやアメリカからの巨額オファーを断ったとスペイン紙マルカ電子版が1日に報じた。

サウジアラビアは現在、自国のサッカーを将来的に世界のトップシーンに押し上げ、アラブ世界のRマドリードになることを目標に掲げているという。そんな中、先月30日にクリスティアーノ・ロナウドを獲得したばかりの同国を代表するクラブであるアル・ナスルは、さらなるスター選手を求めモドリッチやパリ・サンジェルマンの元スペイン代表DFセルヒオラモスを獲得候補に挙げているとのことだ。また米MLSのインテル・マイアミも、モドリッチやパリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FWメッシとの契約を強く望んでいると同紙は伝えている。

しかし、この中でモドリッチは少なくともあと1シーズンはRマドリードでプレーを続けることを考えているため、サウジアラビアやアメリカから届いた巨額オファーを拒否したとのことだ。

モドリッチのRマドリードとの契約は6月30日までだが、クラブや先のFIFAワールドカップ(W杯)で披露したような代表でのパフォーマンスを見る限り、9月に38歳の誕生日を迎えるが、まだ十分にやれる実力があると考えられている。また現時点で契約延長の話は出ていないが、クラブ首脳陣もモドリッチの残留を大歓迎しているとのことで、来季もRマドリードでその勇姿を見られる可能性は高そうだ。

これを受け、世界のトップクラブになることを本気で目指し、すでにクリスティアーノ・ロナウドを手中に収めるという第一目標を達成したアル・ナスルはプラン変更し、今夏にセルヒオラモス、来季終了後の24年夏にモドリッチを獲得する方向で動くつもりだと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)