カンボジア・サッカー連盟は3日、実質的な監督を務める本田圭佑(36)のA代表指揮官としての仕事が、東南アジア選手権(三菱電機カップ)の1次リーグ最終戦、1-3で敗れた2日のタイ戦(タイ)となったことを、インスタグラムなどで発表した。

「カンボジア・サッカー連盟は、2018年8月から2023年1月までカンボジア代表のため個人的な時間を割き力を尽くしてくれた本田圭佑GMに感謝します。カンボジア代表とタイ代表の試合がシニアチーム(=A代表)での最後の試合。本田GMは2023年5月のシーゲームス(=東南アジア競技大会)に向けて2月にトレーニングを開始予定のU-22カンボジア代表のGMとして、最後の任務にあたる」とした。

本田は前回のFIFAワールドカップ(W杯)、ロシア大会後の18年8月に、同国のA代表と五輪世代の代表チームを実質的に指揮する代表チームのゼネラルマネジャー(GM)に就任した。21年3月に契約を23年まで更新。契約満了まで、引き続きカンボジアの強化にあたるが、A代表の活動日程はこの大会が最後。契約満了に伴う退任となる。

本田は実際にカンボジア入りしホームゲーム、アジア各国でのアウェーゲームを指揮。A代表を率い、W杯アジア2次予選へと導いた(同予選で敗退)。同時に、兼任で五輪世代の代表チームを率いている。こちらは、東京五輪出場を逃した。

本田はW杯ロシア大会のアジア2次予選では日本代表として、同国と2度対戦。日本がホームで3-0、アウェーでは2-0で勝っている。本田は2戦とも得点を挙げている。この対戦を契機にカンボジアにつながりを持ち、現役選手でありながら、監督業をスタートさせ、経験を生かし同国の強化にあたってきた。

2日のタイ戦終了後、本田はツイッターで「タイに1-3で負けたが、私の選手たちはとても良いプレーをした。彼らを誇りに思う」と英語で書き込んでいた。