エルチェ戦でチームを久々の勝利に導く先制点を記録した日本代表MF久保建英(21)について、レアル・ソシエダードの地元紙が試合翌日の紙面で高評価した。

Rソシエダードは19日、スペインリーグ第26節でエルチェと対戦。久保は公式戦3試合ぶりに先発復帰し、中盤ダイヤモンド型の4-4-2の右FWでプレーした。序盤からこれまで以上にゴールを狙う姿勢を見せ、チーム最多6本ものシュートを放ち、後半3分にシルバのアシストを受け、ペナルティーエリア内左サイドのやや角度のないところから先制点を記録した。

これは久保にとって今季のスペインリーグ通算5得点目で、マジョルカ時代の2019-20年シーズンの4点を上回るキャリアハイとなった。チームはさらに終盤にバレネチェアが追加点を奪い、2-0で勝利して公式戦7試合ぶりの勝ち星を挙げた。

この日の久保に対してRソシエダードの地元紙エル・ディアリオ・バスコは「ゴールを決めるのに大いに苦しんだが、ラ・レアル(※レアル・ソシエダードの愛称)で最も違いを作ったFWだった。先制点を決める前、パラシオスとベルドゥーの間をうまく抜けて3度チャンスを作り、その後のシュートをファーポストに決めた。守備でもハードワークし、今季すでに公式戦で5得点7アシストを記録している」と称賛し4点(最高5点)をつけた。一方、エルチェ戦のチームトップは左サイドバックのアイエン・ムニョスとトップ下に入ったシルバで最高の5点だった。

久保の今季ここまでのリーグ戦成績は23試合(先発20試合)、1681分出場、5得点3アシスト。Rソシエダードのスペインリーグ成績は26試合14勝6分け6敗の勝ち点48で、欧州チャンピオンズリーグ出場圏内の4位の座を維持している。

チームはこの後、国際Aマッチ期間を経て、来月2日にアウェーで行われるスペインリーグ第27節で久保の古巣ビリャレアルと対戦する。(高橋智行通信員)