レアル・マドリードが24年夏、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWエムバペ(24)がフリーになる場合のみ、獲得に動く予定だとスペイン紙アス電子版が25日に報じた。

エムバペの契約に関しては昨年5月、25年までの3年間延長が正式発表されていた。しかしフランス紙レキップによると、実際の契約は24年までの2年間で、残り1年は本人が希望した場合のみ延長されるオプションとなっているとのこと。今年7月31日までに24-25年シーズンをプレーするかどうか決断する必要があるが、その権利を行使しない可能性があるという。

このような状況の中、アス紙はエムバペに3年目の延長オプションを行使する意思はないと伝えており、移籍金が発生しない場合のみ、Rマドリードが24年夏に再び獲得に動く予定だと伝えている。

Rマドリードはこれまで再三に渡ってエムバペ獲得に動き、21年夏にはオファーを3回出し、最終的に提示した移籍金は2億ユーロ(約300億円)に達していたが、パリサンジェルマンに断られていた。さらに昨年、パリ・サンジェルマンとの契約が同年6月30日に満了することにより、フリーでの今季加入が濃厚と報じられていた中、その1ヶ月前に契約延長が正式発表されたことで実現しなかった。

このような事情があるため、Rマドリードはエムバペを補強候補の上位に置いているものの、契約を結ぶために無理をするつもりは全くないとのこと。移籍金を払わずに済む場合のみ、来夏獲得に動く予定だという。(高橋智行通信員)