Kリーグ蔚山現代の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督(54)が、意味深発言をした。首位の蔚山現代は6日にリーグ戦のため、水原スタジアムに訪れ、同監督は試合前「韓国サッカー界の認識改善が必要だ。サッカーが強くなることだけを求めてはいけない。スタンドの障がい者席を見てほしい」と話した。

同監督は「人権が改善されてきている今の時代、障がい者への認識がもっと改善されないといけない」と続けた。水原スタジアムに車椅子の観覧席の環境がひどく、ヒモで狭いスペースが区切られているだけで、安全面の確保もできていなかった。試合前に自ら車椅子席をチェックし「視野が確保されていなかった」とも話した。

洪明甫監督は現役時代、韓国代表主将として「アジアのリベロ」の異名を持ち、日本戦では壁として立ちはだかった。Jリーグの柏レイソル、ベルマーレ平塚(現湘南)で4年半プレーして日本でもなじみがある。