韓国サッカー界の貴公子・安貞桓(アン・ジョンファン)氏(47)が、決勝進出に失敗した若き韓国代表を分析した。韓国公営放送MBCの解説委員を務める安氏は、イタリアに敗れた後「これまで韓国にはない“いい守備からいい攻撃へ”の戦術がはまった」と話した。

02年からJリーグの清水エスパルスと横浜Fマリノスで3年間プレーした安氏は「監督と選手がワンチームとなってここまでこれたことはすごいこと。ベスト4は立派な成績」と続けた。さらに「この“いい守備からいい攻撃”は普通、(韓国では)他の監督は使用しない戦術。この新しい戦術でベスト4まで進んだことは、監督と選手が多くの努力と準備をした証だ。3位決定戦も選手たちにはいい経験になるだろう」と話した。

「いい守備からいい攻撃」は、昨年W杯カタール大会で日本代表の森保一監督が用いた戦術。この戦術で日本は世界的な強豪ドイツとスペインを破った。これまで攻撃一辺倒の韓国サッカーが、新しい局面に入ったのかもしれない。