オランダサッカー協会(KNVB)は、23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会に出場する女子オランダ代表チームがハカをばかにしているとの指摘を受け、同代表のトレーニングビデオをソーシャルメディアアカウントから削除した。

ハカはニュージーランド・マオリ人の伝統的な踊り。通常は集団で踊られ、部族の誇り、強さ、団結を表す。オーストラリアと女子W杯を共催するニュージーランドのラグビーチーム「オールブラックス」が踊ることでおなじみだ。

ソーシャルメディアに出回ったビデオでは、オランダ代表のメンバーがハカを披露しているような場面があり、ネット上で批判を浴びた。

KNVBは「敬意を表して」ビデオを削除したと発表。またハカのように見えた動きは「身体のコアの部分から力を引き出す、トレーニングセッションの一部だった」と説明した。

KNVB広報担当者は「W杯開催国の文化的価値観を軽んじるような意図は、チーム側には一切ありませんでした」と付け加えた。

スペイン代表でも、4人の選手がハカのまねをしている映像がネット上に出回り批判を浴びている。

オランダ代表は先週末からオーストラリア・シドニーでトレーニングを行っており、23日のW杯初戦ポルトガル戦(ダニーデン)を戦うため、来週ニュージーランドに飛ぶ予定となっている。