【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)が魔法のような左足キックを披露した。
1点リードで迎えた後半24分、左CKから正確で鋭く曲がる弾道のボールをゴール前へ送った。魔法がかかったようなアウトスイングとなった軌道から、MFミケル・メリーノがヘディングシュートを放った。惜しくもゴールバーに当たって外へ飛び出したが、追加点となってもおかしくなかった。
後半3分にも左CKから同様のアウトスイングのキックでインテル・ミラノのゴールを脅かしており、プレスキッカーとしても久保は突出した才能の持ち主であることを証明した。
このプレーの3分後、交代でピッチを後にする際にはサポーターからスタンディングオベーションで称えられた。
インテル・ミラノのインザーギ監督は試合後の会見で「ラ・レアル(Rソシエダードの愛称)は今日、特に優れた選手が3~4人いることを証明していた」と話し、具体名こそ挙げなかったが久保のプレーを暗に評価した。