ブライトンの日本代表MF三笘薫(26)が、ボーンマス戦に後半から出場し、開始15秒で得点を決めた。

役者が違った。相手キックオフで始まった中、DFがクリアしたセカンドボールを敵陣で拾うと、味方に預けてペナルティーエリアに進入。加速しながらリターンを受けてワンタッチで相手をかわし、右足でGKの触れないコースを突いて今季2点目をゲットした。バルセロナから加入したMFアンス・ファティとの好連係で、ボーンマスの守備網を美しく切り裂いた。

逆転弾を決めた三笘の勢いは止まらない。32分、DFエストゥピニャンのクロスにヘディングで合わせて再びゴールネットを揺らした。1試合2発はイングランドに渡ってから初めて。それを後半だけで遂げたことが快挙を際立たせた。頭の得点も今季初めてとなった。

欧州リーグ(EL)1次リーグ初戦のAEKアテネ戦から中2日という過密日程の影響もあり、今季初めて先発を外れていた三笘。主力メンバーを数ポジションで入れ替えた一戦。前半は攻撃の迫力不足が否めず、独力で突破できる三笘の存在の大きさを感じさせる展開となった。

その中で投入直後に大きなインパクトを残す。三笘やファティが投入された後半は普段のリズムを取り戻し、一気に逆転。終わってみれば3-1でチームに欠かせない存在であることを証明した。

あらためて、レギュラー陣は欧州舞台レベルだと示したリーグ戦。昨季7得点5アシストだった三笘は、今季6試合で早くも3得点3アシスト。キャリアハイのシーズンへ予感たっぷりの滑り出しを決めて、大きなインパクトを残した。