サッカー日本代表FW上田綺世(25)が所属するオランダ1部フェイエノールトとアヤックスによる伝統の一戦「デ・クラシケル」(スペイン語のクラシコと同じ意味)は、ファンがピッチ内に発煙筒や花火を投げ込んだため、後半11分に中止となった。

試合はアヤックスの本拠地ヨハン・クライフ・アレーナで行われ、フェイエノールトが3-0とリードしていた。

中止が決定する前にも、2-0でプラスチックのカップがピッチに投げ込まれた時および、3-0で花火が投げ込まれた時の2度、試合が中断した。

アヤックスは声明を発表。「このような行為はアヤックスの(文化の)一部ではありません」とした。

試合が中止になった後も混乱は続き、警察がスタジアムの外で暴れるファンを制止するために催涙ガスを使用した。アムステルダム警察によると、ホームのサポーターの一部がスタジアム内に押し入ろうとしたという。

ベンチスタートとなっていた上田を含むフェイエノールトの選手とスタッフは、安全が確保されるまでしばらくロッカー室で待機しなければならなかった。

オランダ王者として36度の優勝を誇るアヤックスだが、今シーズンはリーグ戦4試合で1勝しかできず、降格圏まで勝ち点2差の13位に沈んでいる。ファンのいらだちが過激な行動に拍車をかけてしまったようだ。

この試合がどのような扱いとなるかは、まだ決まっていない。