バイエルン・ミュンヘンのMF福井太智(19)がミュンスターで行われたドイツ・カップ1回戦で3部リーグ所属のプロイセン・ミュンスター戦に後半18分から出場し、トップチーム初出場を果たした。

19歳の福井はドイツ代表MFキミヒに代わって中盤の底に入った。20歳のドイツ代表FWムシアラからのパスをダイレクトで返すなど丁寧な配球を披露。CKのキッカーも務めた。鋭い出足でこぼれ球を回収し、球際の強さも示した。試合は4-0で快勝した。

19歳の福井は1月にJ1鳥栖から加入。オンラインでの記者会見で「ワールドカップ(W杯)で優勝するという夢から逆算して考えた。チームを勝たせられる選手になりたい」と話していた。これまではドイツ1部の強豪のセカンドチームを主戦場としてきたが、今月15日のリーグ戦で初めてベンチ入りしていた。

◆福井太智(ふくい・たいち)2004年(平16)7月15日生まれ、神奈川県出身。小学3年から鳥栖の下部組織に所属し、16歳11カ月だった21年7月3日の広島戦でJ1デビュー。22年の高円宮杯U-18プレミアリーグでは鳥栖ユースを初の日本一に導いた。世代別日本代表では今年5月のU-20W杯アルゼンチン大会に出場。J1通算5試合0得点。172センチ、67キロ。