【サン・セバスティアン=高橋智行通信員】バスクダービーに出場したレアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)に、クラブの地元紙が高評価した。

Rソシエダードは30日、スペインリーグ第8節で最大のライバルであるビルバオに3-0の圧勝を収めた。前節バレンシア戦で90分間温存された久保は2試合ぶりに先発復帰し、いつも通り4-3-3の右ウイングでプレーした。

久保は後半3分、ブライス・メンデスが左サイドから入れたボールが外側に流れた後、左足ダイレクトで合わせチームの2点目を記録した。フル出場して試合後、今季5回目のMVPに選出された。

クラブの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコアはこの日の久保について、「現在のラ・レアル(※Rソシエダードの愛称)のスター選手であり、サポーターのアイドルだ。ユーリは最初の不注意で2-0にされるまで、久保を完璧に抑えていたため問題を引き起こされることはないと思われていた。輝きはなくとも常にこのチームで決定的な役割を果たしている」と評し、7点(最高10点)をつけた。

ブライス・メンデスがチームトップの8点。レミーロ、ル・ノルマン、スベルディア、スビメンディ、ミケル・メリーノ、バレネチェアが久保と並ぶ7点だった。

久保の今季ここまでのスペインリーグ成績は7試合(全て先発)、576分出場、5得点1アシスト。Rソシエダードは8試合を戦い4勝3分け1敗の勝ち点15と調子を上げ、暫定ながら欧州チャンピオンズリーグ出場権内の4位につけている。

この後、過密日程の中アウェー2連戦を控えている。3日に欧州CL・1次リーグ第2節ザルツブルク戦、8日にスペインリーグ第9節アトレチコ・マドリード戦に臨み、今季2回目の国際Aマッチ期間を迎えることになる。