国際サッカー連盟(FIFA)は4日、次々回2030年FIFAワールドカップ(W杯)をモロッコ、スペイン、ポルトガルで共催することが内定したと発表した。

理事会で3カ国が「唯一の立候補国」と承認された。24年のFIFA総会で正式決定する。

大会創設100周年を記念し、第1回が行われた1930年の開催国ウルグアイに、アルゼンチン、パラグアイの南米3カ国でも各1試合ずつ、最初の計3試合が実施されることも電撃発表された。それぞれの国の開幕戦が行われる。

次回26年大会は史上最多3カ国(米国、カナダ、メキシコ)で共催されるが、続く30年の100周年記念大会は欧州、南米、アフリカという、初めて異なる3大陸の計6カ国で開催される異例の祭典となる。

30年W杯はこれまで、モロッコ、スペイン、ポルトガルの3カ国と、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、チリの4カ国が共催で立候補し、招致レースのゆくえが注目されていた。

FIFAのジャンニ・インファンティノ会長は「アフリカと欧州という2つの大陸が、サッカーの祭典だけでなく、社会的、文化的な結束で1つになる。さらには南米も含めた3大陸6カ国が、美しい100周年大会のW杯ともに祝いながら、世界を歓迎し、1つにするという、ユニークな国際的足跡を残すことになるだろう」との声明を発表した。

34年W杯の開催国をアジア、オセアニアから募ることも決定。今後、どの国が招致に名乗りを上げるか話題になりそうだ。アジアでは昨年のカタール大会や02年の日韓共催大会が開催された実績がある。