アジア王者の浦和レッズは、欧州王者のマンチェスター・シティー(イングランド)と対戦し、0-3で完敗した。

浦和は序盤から圧倒的にボールを支配され、自陣に張り付く状態。1トップのFWホセ・カンテが自陣のペナルティーエリア内で守備をするなど、前半は相手に約7割のボール保持率を許す。だが、粘り強い守備と、GK西川の好セーブで耐え忍んでいた。

しかし、前半のアディショナルタイム。マンチェスターCは右サイドを突破し、MFベルナルド・シウバとのパス交換でペナルティーエリア内に走り込んだMFマテウス・ヌネスが高速のグラウンダーのクロス。浦和DFマリウス・ホイブラーテンがニアで触るが、このボールがゴールに吸い込まれ、オウン・ゴールで失点した。

後半立ち上がりに、浦和はMF小泉佳穂が相手DFカイル・ウォーカーからボールを奪取。ペナルティーエリア内のFWホセ・カンテにパスを出し、ホセ・カンテがシュートを打つが相手DFにブロックされた。

後半7分、マンチェスターCは、DFカイル・ウォーカーの斜めのスルーパスに抜け出したMFコバチッチがGK西川と1対1になり、ゴール中央上に強烈なシュートを突き刺す。

後半14分には、DFアカンジからロングスルーパス。抜け出したMFマテウス・ヌネスの右足シュートをGK西川がセーブするが、そのこぼれ球をMFベルナルド・シウバが左足シュート。浦和DFホイブラーテンに当たり、軌道が変わってネットを揺らした。

後半21分、浦和が最大のチャンスを迎える。浦和FWブライアン・リンセンが、相手ペナルティーエリア内で相手GKにプレスをかけてボール奪取。ブライアン・リンセンはゴール正面のMF中島翔哉へパスを送るが、相手にカットされてしまった。

その後はGK西川が後半35分、後半40分にFWアルバレスのシュートを2本好セーブし、3失点で終えた。浦和は今季、天皇杯の名古屋-浦和(3-0)、リーグ戦の第33節浦和-福岡(2-3)の3失点が最多失点だった。欧州王者相手に完敗だったが、試合後は浦和のサポーターが「We Are Reds」のコールで健闘を称えていた。