リバプールがホームでチェルシーに4-1と圧勝する中、背番号84を背負う右サイドバック、20歳のコナー・ブラッドリーが大活躍した。

前半23分、自陣で相手ボールをカットすると、右サイドを縦へ速いドリブルで持ち上がり、中央へパス。受けたFWジョタが強引に相手2選手の間を突破し、先制点となった。

そして前半39分、自陣左サイドのスローインから中盤でFWルイス・ディアスがボールを拾うと、その右側から一気に加速して前方へ走り出したのがブラッドリー。パスを引き出すと、そのまま縦へ一気に抜け出し、右足で対角のゴール左隅へ強烈なシュートを突き刺した。2-0とした。

さらに後半20分、右オープンスペースで大きなパスを受けると、寄せてきたチェルシーDFバディアシルを突き放すように縦へ持ち出し、ゴール前へクロスボール。MFソボスライが頭で押し込み、3-0とした。3得点に絡み、後半23分にDFアレクサンダーアーノルドと交代し、ピッチを後にした。

北アイルランド代表にも名を連ねるブラッドリーは、今季リバプールでブレーク中。縦に速く、思い切りのいいプレーが持ち味で、チームでは4バックの右DFで出場する超攻撃的なサイドアタッカーだ。この日も負傷明けで戦列復帰したアレクサンダーアーノルドをベンチに追いやり、勝利の立役者となった。

2日前に今季限りでの退任を発表したクロップ監督も、ブラッドリーについては手放しで称賛した。

「信じられない。素晴らしい。彼は今、飛んでいる。彼はハードワークしているし、いいサッカー選手だ。私たちを大いに助けてくれている。(シーズン当初の)夏に右サイドバックが必要だと言う人はかなりいたけど、僕らはコナーに対してとても前向きだった。ケガ人が多く、この子たちが出てこなければ、結果を残すことはできない」

チームは後半34分にルイス・ディアスが加点し、4連勝。2位マンチェスター・シティー、3位アーセナルとは勝ち点5差で、首位をキープしている。