【ビトリア(スペイン・バスク州)高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)が右太ももの裏を痛め、前半44分に途中交代するアクシデントに見舞われた。

久保は21日にホームで行われたFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア2次予選の北朝鮮との初戦に出番がなく、26日にアウェーで行われる予定だった北朝鮮との第2戦は中止。試合のない長距離移動を余儀なくされ、スペインに戻っていた。チーム復帰後、フィジカル面に問題があったが、2試合連続で先発し、4-3-3の右ウイングでプレーした中での負傷だった。

序盤からRソシエダードがボールをキープする中、久保はいつも通り右サイドに張るも、ボールがほとんど出てこない。そのため低い位置まで下りてボールを受けるも、相手の厳しいマークに遭い、簡単に振り向かせてもらえなかった。また時折ドリブルを仕掛けてクロスを上げるも精度を欠き、決定機を作れなかった。

そして42分にアクシデント発生。前線で守備をした際に右足大腿後部を痛めてピッチに倒れ込んだ。最初にアラベスDFハビ・ロペスに右足を伸ばしてもらった後、チームのメディカルスタッフに治療を受けるもプレーを続けられず、観衆の温かい拍手を受けながら、歩いてピッチを去った。

試合後、久保はケガの状態について「よく分からないですね、今日のところは。検査してみないと」とコメントを残し、会場を後にした。