【リオデジャネイロ6月29日(日本時間同30日)】コンフェデ杯決勝は30日午後7時(日本時間7月1日午前7時)に、リオデジャネイロのマラカナン競技場でキックオフ!

 FIFAランク1位のスペインと開催国のブラジルが対戦する。08、12年欧州選手権、10年W杯を制して現在最強と呼ばれるスペインだが、この大会はまだ優勝なし。3連覇を狙う「サッカー王国」を相手に挑戦者の精神で、ボール支配のスタイルを貫き、勝ちに行く構えだ。

 W杯のプレ大会で時にお祭りムードもあるコンフェデ杯だが、今回の決勝は意地のぶつかり合いになる。「世界中のファンが見たいチームが進出した」とGKカシリャス。同時に「W杯と今大会は違う」とも。無敵艦隊スペインといえども、試合間隔が相手より1日少ない上、完全アウェーだ。油断はない。FWフェルナンドトレスは「相手に比べたら僕らは失うものがない。彼らが有利だ」。勝利を義務付けられているブラジルに対し、自分たちは挑戦者という意味だ。

 そんな中、デルボスケ監督は「相手のプレーを考えるのではなく、我々らしいプレーをしなければ」と強調した。MFシャビも「僕らには明確な哲学がある。ボールを持ち続け、試合を支配することだ」とスタイルを貫く構え。カシリャスは「ネイマールは素晴らしい選手だが、彼1人だけケアするのは危険だ」と、相手エースに振り回されないよう、注意を喚起した。

 シャビは言う。「僕らは1つのサイクルを終え、新たなサイクルを始めたいんだ」。取り残していたタイトルを獲得し、1つの時代を完結することを、来年への、W杯連覇へのスタートとするつもりだ。