<アメリカンフットボール・Xリーグ:富士通61-0日本ユニシス>◇7日◇川崎球場

 セカンドステージの初戦が行われセントラル・ディビジョンを制した富士通が、イースト・ディビジョン3位の日本ユニシスを61-0の大差で破った。

 日本ユニシスのレシーブで始まった第1Q。日本ユニシスの攻撃が3回続けて失敗し迎えたフォースダウンのパントを、富士通RB金雄一がキャッチし約40ヤードのランを見せた。富士通は3分、残り4ヤード地点からQB出原章洋のパスをRB金が押し込んでTD。トライ・フォー・ポイント(TFP)では、キックではなく、2ポイントコンバージョンを成功させた。対する日本ユニシスは、負傷者も出てなかなかリズムをつかむことができない。富士通は13分、自陣39ヤード地点からのセカンドダウン攻撃でQB吉田元紀が53ヤードのランで大きくゲイン。残り8ヤード地点からの攻撃で、RB森本裕之がエンドゾーンに飛び込みTD。TFPをキッカー西村豪哲が冷静に決めて15-0とリードを広げた。

 第2Qは富士通守備陣がみせた。DB太田圭紀、DL木村篤允らが鋭いタックルを連発し、日本ユニシスの攻撃を止める。流れに乗った富士通は自陣20ヤード地点からの攻撃で、QB出原からWR松林大樹へのパスが成功し65ヤードをゲイン。一気に攻め立てると、10分過ぎにはRB進士祐介がTD。TFPでは再び2ポイントコンバージョンを成功させた。終了間際には、残り35ヤード地点から西村のFGも決まり、前半を26-0で折り返した。

 第3Qも富士通ペース。3分にはQB出原からWR秋山武史、6分にはQB吉田からWR守屋幸志へのTDパスが成功。QB吉田は、RB平沢匠美、細井雄太らを使ったラン攻撃で着実にゲインを重ねていく。12分にはTE大矢祐嗣へのTDパスが決まり、47-0とした。

 最終第4Qも富士通は攻撃の手をゆるめない。開始早々に、RB細井が29ヤードのTDラン。さらにRB平沢らが、ランでゲインを重ね日本ユニシスを追い込んでいく。守備陣はDL一木昭吾のタックルなどで日本ユニシスの攻撃を完全にシャットアウト。8分にはRB松村がだめ押しのTDを奪い、61-0と完勝した。次戦22日に長居球技場でウエスト・ディビジョン2位のアサヒ飲料と対戦する。