ジャカルタ・アジア大会柔道女子52キロ級代表の角田夏実(26=了徳寺学園職)が26日、成田空港を出発した。

昨年の世界選手権銀メダリストは意外にもアジアの選手とは、16年12月のグランドスラム・東京大会以来の対戦となる。「どんな柔道ができるのかドキドキしている。苦手なタイプだけどいろいろと研究した。やってみないと分からないし、ぶっつけでやってみる」と気合を入れた。

関節技などの寝技を得意とするが、4月の選抜体重別選手権では世界女王の志々目愛(24=了徳寺学園職)とホープの阿部詩(18=兵庫・夙川学院高)の“トップ2”をともえ投げで投げきって優勝した。それ以外にも、大外刈りなどの足技にも取り組み、10日のグランプリ・ブダペスト大会はオール一本勝ちで優勝して調子は上向きだ。

初出場のアジア大会について「気分は普通な感じ。先日、試合したばかりで、その延長と捉えている」と平常心を保っていることをアピール。しかし、競泳やバドミントンなど他競技が活躍していることを受けて「みんなが優勝しているからちょっとずつプレッシャーになっている。テレビを見ると『次はその場に私が出るのか…』と思って緊張するから見ないようにしている」と、後半戦競技の複雑な胸中を明かした。