第94回箱根駅伝に出場する東海大が13日、神奈川県内の同校で記者会見を開いた。

 両角速監督(51)は、「年度当初、王者である青山学院大を何とか倒そうじゃないか、ということで“打倒・青山学院”を目標に掲げてやってきました。その成果は幾つか、表れている」と語った。

 具体的には、10月の出雲駅伝で優勝し、青学大の3連覇と16年箱根駅伝から続けてきた3大駅伝での連勝も4でストップしたこと、11月の全日本大学駅伝で2位だったことを挙げた。「トラックに注力し、出雲も優勝できた。全日本は2位に甘んじましたけど、過去2位の成績で箱根駅伝(に臨む)。就任7年目になりますが、世界に通じる選手、卒業後も競技を長くやっていける選手であってほしいという願いのもと、きちんとスピードを身に着けさせ、卒業させて上げたいとやってきた」と語った。

 箱根駅伝のポイントについて聞かれると「箱根は全く別もの。磨いてきたスピードで勝負できるか、というところ」と表情を引き締めた。不安材料について聞かれると「他の大学とは違った強化をしてきておりますので、極端に長い距離を走り込むのを避けた。どこまで通用していくことが出来るか? 全ての区間が20キロ以上。速さとスタミナがうまく融合するかどうか? 挑戦することにチャレンジしているワクワク感が強い。プラスのイメージの方が強い」と語った。

 前回大会は10位だったが、そこから大きく成長したと強調した。「選手には、どこの区間を走るか言っておりません。1つは戦略もあるが、高いレベルで平均化し、誰をどこに使っても遜色ない感じもしている。前回大会10位の時より経験、実力上がっております」。その上で「選手には『遠足のような心境じゃないのかな?』と話をしました。私もそう。『早く来い来い、箱根駅伝』という気持ちで今日までやってきた。当日、最低でも3位以内、チャンスがあれば優勝を目指す、攻めのレースをしたい」と目標を語った。【村上幸将】