青学大が5時間29分5秒の2位と、往路4連覇を逃した。もっとも、往路優勝した東洋大から2分2秒差の2位でタスキをもらった山登り5区の竹石尚人(2年)が両足をつりながらも、執念で36秒差に短縮。原晋監督(50)は「明日につながるレース」と逆転での総合4連覇を見据えた。

 3日の復路の6区には3年連続で走る「山下りのスペシャリスト」の小野田勇次(3年)がいる。原監督は「東洋大は調整がばっちりなので、平地での逆転は難しい。6区で逆転し、逆に30秒差をつけたい」と話す。復路のエース区間8区には10代マラソン記録を持つ、エースの下田裕太(4年)の投入が濃厚。「下田で勝負をつけたい。9、10区はピクニックランで行けるようにしたい」と続けた。

 昨年10月出雲が2位、同11月全日本が3位。ともに出遅れが響いて優勝を逃した。悲願の4連覇のためには、個の力をまとめて調和させることが必須と恒例の作戦名は「ハーモニー大作戦」と命名。往路のハーモニー指数を問われると「151%」と1度答えたが「負けたから、やはり90%ですね」と言い直した。その表情には、逆転による総合4連覇への自信が漂っていた。