9位だった昨夏の世界選手権で日本代表からの引退を表明した男子マラソン川内優輝(31=埼玉県庁)が現地時間16日、世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」の一つボストンで2時間15分58秒(速報値)で優勝した。日本人の優勝は87年瀬古利彦以来31年ぶりの快挙だ。

 川内の略歴は以下の通り。

 ◆川内優輝(かわうち・ゆうき)1987年(昭62)3月5日、東京・世田谷区生まれ。埼玉・久喜高の定時制の事務員として勤務し、「市民ランナーの星」などと親しまれる。自己ベストは13年ソウル国際での2時間8分14秒。14年仁川アジア大会で銅メダル。世界選手権には11年大邱大会(18位)、13年モスクワ大会(18位)、17年ロンドン大会(9位)。試合前日はカレーを食べるのがルーティン。175センチ、62キロ。