男子マラソンの17年世界選手権代表・中本健太郎(35=安川電機)が福岡国際を翌日に控えた1日、福岡市内で最終調整した。

12年ロンドン・オリンピック(五輪)6位、13年世界選手権5位と暑さには強い。2日の本番は気温20度に達するとも予想される。

中本は「タイムはきつくなる」と言うが、順位を狙うなら、温暖なコンディションは追い風となりそうだ。10位だった17年世界選手権後、進退を悩んだ時期もあったが、自分の力を信じ、20年東京五輪を目指す決心を固めた。「東京五輪も暑い。選考レースも暑い中で行われる。可能性としてはあるのかな。最終的な目標になる。それに向けてしっかりやっていきたい」と話した。

当初は今大会で東京五輪の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(19年9月)の権利を得る青写真を描いていたが、8月の北海道で日本人4位となる2時間12分54秒で切符を獲得。今大会は積極的に前に出る構えだ。「ここでダメでも、その原因を次につなげればいい。うまくいったら、またステップとしていけたら」と口にした。