住友電工陸上部は6日、大阪市内で会見を開いて、1日付でANAから移籍したジャカルタ・アジア大会男子200メートル金メダル小池祐貴(23)と、来春から入社する男子短距離の多田修平(22=関学大)永田駿斗(しゅんと、22=慶大)が出席した。

小池は「今年、社会人1年目として(ANAの)社業と陸上を両立すると決めていたが、シーズンを戦う中で『これでは世界に追いつかないな』という思いが出てきた。環境として、エネルギー、時間を100%陸上に注ぎたいという意識に至った」と移籍理由を説明した。指導を受ける臼井淳一コーチも同じ1日付で入社となり、最高の環境が整った。来年2月には米国合宿も予定しており「積極的に海外レースを転戦して(自分の)スタンダードを上げたい」と口にした。

男子100メートルの多田は「指導法が自分に合う」という大東大の佐藤真太郎コーチとタッグを組んで、拠点を関西から関東に移す。「東京五輪でファイナル、リレーで金メダルを目指す」と宣言。ともに都内のナショナルトレーニングセンターで練習を行う予定で、同部の渡辺監督は「大阪の星である多田君、アジア大会金メダルの小池君、全日本インカレ(男子100メートル)優勝の永田君と、他のチームには『ちょっとやりすぎじゃないか』と言われましたが、志の高い選手とやっていきたい。化学反応を楽しみにしています」と口にした。