男子の高橋英輝(えいき、26=富士通)が1時間18分0秒で5連覇を飾った。

1時間20分0秒の派遣設定記録を破り、3大会連続となる世界選手権(9~10月、ドーハ)代表に内定。残り500メートルから池田向希を振り切り、1秒差で接戦を制した。

15年世界選手権50キロ銅メダルの谷井孝行(36=自衛隊)は現役最終レースで12位。女子の岡田久美子(27=ビックカメラ)は5連覇で世界選手権代表に内定した。

王者高橋が意地を見せた。16キロ過ぎに池田のスパートで約20メートル離され「負けたと思った」。それでもしぶとく追いつき、残り500メートルで振り切るとゴール直後は地面に倒れた。昨年1月に右脚大腿(だいたい)骨疲労骨折となり、夏以降は回復を優先。世界選手権では日本人最上位での表彰台で、20年東京オリンピック(五輪)代表に内定する。3度目の大舞台へ「夏場の国際大会で輝いている自分を、自分自身が見たい」と期待を込めた。