東京都の小池百合子知事は25日、フジテレビの情報番組「とくダネ!」に出演し、2020年東京オリンピック(五輪)のマラソンと競歩の札幌移転案についての思いを語った。

突然の札幌移転案について「青天のへきれき。日本の陸連会長も『寝耳に水』とおっしゃっていた」と振り返った。

この日は国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員長を務めるジョン・コーツ氏と緊急会談する。知事が直接会って話すのは初めてになるが「これまでIOCのみなさんと大変な手続きを経て積み上げてきている。そこにきてなぜ変更があるのか。普通なら(コースの)ルートを決めるのにも1年くらいかかる。日本の陸連から提案があって、国際連盟が決めて、それをIOCに持っていく。それが今回は突然話が来た。だから直接(コーツ副会長に)うかがう」と説明した。

これまでも東京都で暑さ対策をしてきた。都民からも疑問の声もあがっているという。「8割は反対。東京でやってねとの声が多い。アスリートの方も東京で走りたい人が多い」と続けた。

IOCの暑さ対策作業部会が猛暑の東京でマラソンを開催することは危険と判断。それを受けトーマス・バッハ会長が札幌移転を決断したが小池氏は会見などで、開催地にもかかわらず東京都に伝えられたのは最後ではないかと不満をあらわにしていた。30日からはIOC調整委員会があり、札幌移転案についても話し合われる予定。