日本陸連は27日、今年度の、さいたま国際マラソンの開催を見送ると発表した。例年、五輪や世界選手権の女子代表の選考会になっているレースで、市民マラソンとしても多くの参加者がいる大会だった。

来年度以降に関しては、代表選考会からは外れる。市民マラソンとして残るかは今後、協議をしていくという。日本陸連の横川浩会長は「今後も埼玉県内唯一の公認競技会マラソンとして、一般の部が継続できるようサポートしてまいります」などとコメントした。

同マラソンは、世界初の女性だけの公式レースとして79年に始まった東京国際女子マラソン、その後継大会として09年から開かれた横浜国際女子マラソンを受け継ぐ形で15年に始まった。しかし、全日本実業団対抗女子駅伝と時期が近い上に、起伏が多くて好記録が出にくく、有力選手の参加が少ないなどの問題を抱えていた。昨年12月の大会では日本人招待選手で出場したのは1人だけだった。