陸上の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で4連覇中の旭化成は11日、4月1日付で西政幸監督(56)が退任し、宮崎銀行女子陸上部で顧問を務める西村功氏(57)が新監督に就任すると発表した。西監督は副部長となり、スカウト活動を担当する。

12年5月まで現役時代にも在籍した旭化成でコーチをしていた西村氏は「古巣に戻ってくることになりました。伝統あるチームを継承することに身の引き締まる思いと大きなプレッシャーを感じていますが、これまで携わっていた経験をもとに選手の指導・育成に努めたいと思います。ニューイヤー駅伝の連覇はもちろんですが、マラソンでも結果を残し、旭化成の名をとどろかせたいと思います」とコメントした。ニューイヤー駅伝では絶対的な強さを誇る名門も、昨年9月の東京オリンピック(五輪)マラソン代表2人を決定するマラソン・グランドチャンピオンシップには1人も選手を送り出せていなかった。

西監督は「6年間旭化成陸上部監督を務めさせていただきました。任期中は、北京世界陸上、リオオリンピックに選手を派遣できました。ニューイヤー駅伝4連覇を達成し、チーム力がアップしました。今後は、旭化成陸上部がますます成長し、輝き続けることをサポートするため、「旭化成陸上部愛」をモットーに陸上部副部長スカウト担当として自身の役割を果たしていきます」との談話を発表した。