陸上のトップ選手が立ち上がり、開催しているチャリティーオークションで、高額落札があった。男子マラソン前日本記録保持者の設楽悠太(28=ホンダ)が16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)で着用したサイン付きユニホームに38万1円(税、手数料抜き)の値が付いた。

オークションは13日の22時に締め切られた。7日の午後8時に5000円から始まった値段は、約76倍になった。設楽が「世界との差を痛感し、更に競技に懸ける想いを強めた、私の陸上人生のターニングポイントとなったレースで着用したユニホームです」と説明する、その商品には162件の入札があった。

リオデジャネイロ五輪は1万メートルで29位だった設楽は、その後にマラソンに挑戦。3度目の42・195キロとなった18年東京では16年ぶりに日本記録を更新した。また昨年9月の東京オリンピック(五輪)代表選考会マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)では、果敢に大逃げを仕掛けるなど印象的なレースが多い。あらためて人気を示す結果となった。

設楽は商品説明の欄に「このような状況下、陸上、そしてスポーツを応援してくださる皆様が私のモチベーションになっています。感謝の想いを込めて!」ともコメントを寄せている。

売上金は中止となった全国高校総体と全国中学体育大会の代替的な大会として開催される、全国高校大会(10月23~25日・広島)、全国中学大会(同16~18日・横浜)の運営費などに使われる。

オークションは今回の第2弾に続き、14日午後8時からは第3弾が予定される。「HATTRICK」の特設サイトから参加できる。