04年アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきさん(42)が26日、兵庫・神戸市内で市民ランナーとの交流イベントに参加した。

コロナ禍で中止となった神戸マラソンの「ランナー応援プロジェクト」として「アシックスランニング教室」に登場した。イベントでは感染症対策に留意しながら市民ランナー約100人に走る楽しさを伝えた。

透明のマウスカバーをつけた野口さんは、自らお手本となって準備運動の大切さを説明した。「ランニングを長く楽しむには準備運動が必要です。いきなり走るとあそこが痛い、ここが痛いとなります」。自身が現役時代に行っていたリズム体操やトレーニング方法などを市民ランナーに丁寧に説明して、同教室は約2時間半にわたった。

野口さんは「いろんなマラソン大会がなくなりましたが、ランニング教室で走るモチベーションをもってもらたい。1年後には大会が開催されることを祈って、コロナに負けない体作りをしてほしいです。1年後、皆さんが笑って走れるようになればいいです。私も走る楽しさや魅力を伝えていきたい」と話していた。