出た、8秒台! 日本オリンピック委員会(JOC)は、選手、オリンピアンらがゲームで対決する「ドリームチャリティーバトル2020」をユーチューブのJOC公式チャンネルで配信した。64年東京オリンピック(五輪)の開会式が行われた10月10日に「東京2020 オリンピック The Official Video Game」で対戦した。

陸上男子100メートルでは桐生祥秀(24=日本生命)と小池祐貴(25=住友電工)が登場した。桐生は5レーン、小池が4レーン。2人は抜群のスタートで飛び出し、他の6人を置き去りにした。最初の10メートルは桐生がリードしたが、小池が30メートル地点で逆転して、そのまま押し切って、フィニッシュした。タイムは小池が8秒618、桐生が8秒669と驚異のタイムをマーク。。ボルト(ジャマイカ)の世界記録9秒58を抜いた。

桐生は「(スタートで)出た瞬間はいける、と思いましたが。スタートがうまいこといって、硬くなっちゃったかな」。小池は「スタートで遅れるのはいつものことですから。(8秒台)現実でもいきたいですね」とにやり笑っていた。

柔道では男子代表の井上康生監督(42)と、篠原信一氏(47)が対決。解説がJOC山下泰裕会長とレジェンドだらけの映像となった。試合は井上が体落とし、大車輪で篠原を粉砕して勝利。篠原は「あの大車輪、頭から突っ込んでいるから反則ですね。反則ですね」とアピールしたが、山下会長が「いや、文句なしですね」とぴしゃり。井上氏は「『来年、頑張れ』ということで手を抜いてくれましたね」と篠原氏を立てていた。