全国高校駅伝は12月20日、京都で開催される。東北6県の男女代表校を紹介する「都大路で輝く」、今回は福島編です。

昨年の全国高校駅伝5位入賞を果たした学法石川(男子)は、県予選で2人が区間新記録をマーク。2位田村には4分27秒差をつける圧倒的な走りを披露し、2時間5分21秒で大会10連覇。12度目の都大路で福島県勢初の優勝を狙う。

予選1区を走ったエース山口智規(2年)は昨年、男子5000メートルで高校1年歴代2位の記録を樹立し、全国舞台では2区で区間8位に入った逸材だ。今季は左足の故障で公式戦に臨めていなかったが、復帰の大舞台で24年前の区間記録を塗り替える走りで復活した。レース全体を振り返り、山口は「全員が全国を意識した走りをして、収穫があった。また一段と強くなれるように努力したい」と目標の日本一へ、さらなるチームの底上げを誓った。

期待の新戦力も加わった。アンカーの小田切幹太(1年)は長野・宮田中出身。昨年の都道府県対抗2区で区間3位に入り、3年ぶりの優勝に貢献。地元には2度の全国優勝を誇る佐久長聖があるが、今年の箱根駅伝2区で区間新記録を打ち立てた相沢晃(23=東洋大-旭化成)らを輩出した名門の雰囲気に憧れ、入学を決めた。18年の全国3位から上位入賞が続く学石(がくせき)。今年こそ悲願の初制覇だ。【相沢孔志】