福岡国際マラソンを優勝した吉田祐也(23=GMO)が7日、オンラインでの一夜明け会見に臨み、あらためて喜びを実感した。

2度目のマラソン挑戦で歴代9位タイの2時間7分5秒の好タイムを記録し、各方面から反響があった。青学大時代の恩師、原監督からの祝福について「学生がマラソンをやることにつなげられるし、箱根駅伝で優勝する糧にもなる。本当にありがとう、と言っていただけた」と笑顔を見せた。

大手菓子メーカーのブルボンへの就職内定を辞退して競技継続を決めた。前日の快走を受けてインターネット上には、吉田の決断を受け入れた同社に感謝する陸上ファンの声があふれた。

吉田は東農大三高時代の同級生が同社の営業関連部署に在籍していることを明かし、「ブルボンの皆さんも喜んでいると伝えてもらい、うれしかった。でもまだ福岡で優勝しただけ。オリンピックという目標に向けて頑張ることで、ブルボンさんに恩返ししたい」と誓った。

来月1日のニューイヤー駅伝では、男子1万メートルで東京五輪出場を決めた相沢晃(旭化成)と同じ区間を走る可能性もある。「駅伝での直接対決は初めて。相手は前半からドカンドカンと行くと思うので、それに食らいつき、勝負をかけられれば」。同い年のランナーとの対決に意欲を示した。