第97回東京箱根間往復大学駅伝の(来年1月2、3日)の監督会見が10日、オンラインで行われ、大会連覇を狙う青学大の原晋監督(53)は恒例となった作戦名を「絆大作戦」と発表した。
指揮官は「絆大作戦」と書かれた色紙を「じゃん」と出した。そして、画面を通しても、思いが届くように、熱く語った。
「コロナ禍でおきまして、さまざまな偏見や差別、あるいは会いたくても、会えない故郷の仲間、彼女や彼氏もいる。つながりが薄れております。レースにおいても、1人のブレーキが総合優勝から1歩、2歩と遠ざかる。絆を大切にして、レースに挑みたい。箱根駅伝を通して、多くの国民の皆さんに元気と勇気、そして絆を取り戻す活動をしていきたいと思います」
全日本は4位。アンカーを任された吉田圭太(4年)が本来の力を出せず、首位を譲った。チームはエースに頼りすぎていたことを反省し、個々に自覚が芽生えた。過去6年で優勝5回、準優勝1回という圧倒的な強さを誇る箱根。チームの状態も上向きで、原監督は「順調にトレーニングをできている。キーマンは選手47人全員」と語った。
今年1月の箱根駅伝では1年生ながら2区を走って、チームをトップへ押し上げた岸本大紀(2年)は秋に股関節を故障し、16人のエントリーからも外れた。
・エントリー
岩見秀哉(4=須磨学園)
神林勇太(4=九州学院)
新号健志(4=秋田中央)
松葉慶太(4=浜松日体)
吉田圭太(4=世羅)
竹石尚人(4=鶴崎工)
飯田貴之(3=八千代松陰)
高橋勇輝(3=長野日大)
湯原慶吾(3=水戸工)
大沢佑介(2=樹徳)
近藤幸太郎(2=豊川工)
中倉啓敦(2=愛知学院)
中村唯翔(2=流経大柏)
横田俊吾(2=学法石川)
脇田幸太朗(2=新城東)
佐藤一世(1=八千代松陰)
【過去の箱根駅伝作戦名(順位)】
・12年度 マジンガーZ大作戦(8)
・13年度 S大作戦(5)
・14年度 ワクワク大作戦(1)
・15年度 ハッピー大作戦(1)
・16年度 サンキュー大作戦(1)
・17年度 ハーモニー大作戦(1)
・18年度 ゴーゴー大作戦(2)
・19年度 やっぱり大作戦(1)
・20年度 絆大作戦(?)