東京国際大の佐伯涼(4年=兵庫・須磨学園)が7区の区間賞を獲得した。1位と6分18秒差の7位でタスキを受けると、安定したリズムでピッチを刻み、小田原から平塚を1時間3分10秒で駆けた。

トップ創価大の原富慶季(4年=福岡大大濠)も2秒差の1時間3分12秒と好走したため、1位との差こそ詰まらなかったが、全体ではチームを5位に浮上させた。「駅伝やっていて、初めて順位を上げることができた。(昨年卒業の伊藤)達彦さんや(今年2区で区間新&14人抜きの)ヴィンセント(・イエゴン)が味わってきた感覚を実感できて、自分としてはうれしかったです」と喜んだ。

卒業後は競技の第一線から離れる。最後の箱根で歴史に名を刻んだが「区間賞を取れると思ってなくて、前へ前へ、と追いかけていったら記録がついてきた。ありがたいです」と無心で完全燃焼した。

最後は、昨年を超える過去最高の総合4位以上と、シード権獲得を仲間に託した。上を見たいところだが「まだ、ここからシード落ちが起きてしまう可能性もある。慢心するのではなく8、9、10区とつないでいくメンバー達に頑張ってもらいたい」と気を引き締めるよう、残り3区にエールを送った。

レース後の一問一答は以下の通り。

-感想を

もともと区間賞というのは全然、見てなくて。チームとして上位で来られればと思っていて、前とのタイムを縮めていく走りをしたいな、と思っての、この結果だったので。うれしかったです。

-過去の出場時と比べて今回、意識を変えたポイントは

いや~意識を変えたことはないんですけど、大学で、というか、もう人生でのレースがこれで最後なので、悔いの残らない走りをしたいなという風に思っていたので、その心構えが今までとは違ったのかなと感じています。

-その心構えがレースで生きたポイントは

10キロ、12キロ地点で登りがあったんですけど、くじけてしまっては悔いが残る走りになるなと。そういった場面で生きたんじゃないかなと思います。