19年世界陸上覇者で、東京五輪男子20キロ競歩代表の山西利和(25=愛知製鋼)が、五輪に弾みをつける。20日、日本選手権(21日、神戸・六甲アイランド甲南大学西側20キロコース)を前にオンラインで会見を行った。

今大会は池田向希(22=東洋大)、高橋英輝(28=富士通)も参戦し、東京五輪代表の3人が同時に顔をそろえる。山西は「だからどうというわけではない。明日のレースは勝つ」と淡々と語った。

今大会は新型コロナウイルス対策の入国制限で、国際審判員が入国できず、世界記録の対象外になる。男子20キロの世界記録と日本記録は鈴木雄介(33=富士通)の1時間16分36秒。仮に記録を更新しても、世界記録として認められないが、日本記録は認められ、日本記録が世界記録を上回る可能性もある。

五輪本番でメダルの期待がかかる山西は「チャレンジしていることはあるが、それを全て結果に集約できなければ評価されない。(明日は)結果にこだわっていきたい」と意気込んだ。