柔道の全日本選抜体重別選手権(4月3~4日、福岡)の組み合わせ抽選会が10日、オンラインで行われた。

昨年12月の東京オリンピック(五輪)男子66キロ級代表決定戦で阿部一二三(23=パーク24)に敗れた19年世界王者の丸山城志郎(27=ミキハウス)は、1回戦で田中龍馬(筑波大)と対戦する。

丸山は24年パリ五輪を見据えて再出発。今年は同大会と6月の世界選手権(ブダペスト)制覇を目標に掲げている。日本柔道初のワンマッチで阿部に敗れ、持ち味の切れとスピードだけなく「力強い馬力ある柔道」を目指して進化を示す。男子代表の井上康生監督は丸山について「新たな24年に向けての戦いであり、良い試合を期待している」と話した。

4カ月後に迫る東京五輪男女各7階級の代表は、今後の国際大会出場を考慮して出場を回避。各階級8人ずつが出場し、丸山のほか男子60キロ級の永山竜樹(了徳寺大職)や男子100キロ超級の影浦心(日本中央競馬会)、女子78キロ超級の朝比奈沙羅(ビッグツリー)ら五輪代表補欠が中心となって争う。世界選手権の代表選考にも関わる大会で、コロナ禍に伴い無観客で開催される。