アシックス社は東京五輪五輪の開幕100日前となった14日、大会で日本選手団が着用する陸上などのユニホームを発表した。

陸上男子100メートル前日本記録保持者の桐生祥秀(25=日本生命)は「機能も進化している。サンライズレッドをコンセプトにデザインもいろいろ変わってきている」と気持ちを高ぶらせた。テーマカラーは朝日が昇る力強さを想起させるサンライズレッドのまま。真夏の東京決戦に対応すべく、熱がたまりやすい背中部分には穴が開いており、蒸れ感を軽減する構造。タイツにはゴムのように伸び戻りがいい高剛性素材を採用し、走っている時に、足が後ろに流れてしまわないように抑制し、もも上げサポート機能も搭載。より正しいフォームで走れる機能になっている。

この日は五輪100日前。ずっと桐生は、男子100メートルでの決勝進出を目標に掲げている。とはいえ、まず今は目の前のことに意識を集中している。「東京オリンピックは100日もあるんですけど、100メートル初戦の織田記念の方に意識が行っている」。3月18日の日本室内選手権60メートルでは左膝裏に違和感が出て、1週間ほど練習を抑えていた時期もあったが、もう「順調に練習ができている」。冬季はソリを引いて負荷を掛ける練習を例年より増やすなど「前半から中盤の加速」を特に意識してきた。その成果を織田記念は確認する意味もある。「しっかり集中していきたい」と話した。