東京五輪代表の多田修平(25=住友電工)が、100メートル予選2組に登場した。向かい風0・8メートルで10秒36をマーク。同組1着で予選を突破したが、決勝は棄権した。

「今大会は(22年)世界陸上の参加標準記録10秒05の突破を視野にいれていたが、予選は自分が思う足ができず、10秒05はちょっと厳しい。休んで冬季練習に備えたいと思います」と話した。

レースでは、ナイキ社製で、靴底に空気を入れて反発を高めた、新しいスパイクを試した。好記録が連発された東京五輪で、海外勢が使用したものだ。

多田は「従来と違って、エアが入っている。反発はもらえるが、接地の時間が長くなる。僕の場合は、接地の感覚が狂う。意識して制御できてないので、スパイクを扱えるような、エアをはじける筋力をつけたい」と来季を見据えていた。