ワオ、ヘッドスライディング! 昨夏の東京五輪代表、青山華依(20=甲南大)が、人生初のアクシデントに見舞われた。

予選5組で登場して2走を務めた。長い手足を利用したダイナミックな走りで、先行する選手を抜いていく。しかし3走とのバトンが遠くなった。ブレーキをかけた3走に何とかバトンを渡した直後に、左足のスパイクがタータンにひっかかって転倒。体を伸ばした状態で前のめりに倒れた。

けがのリスクがある倒れ方だったが、青山は照れ笑いを浮かべて、フィニッシュラインに戻ってきた。

「向かい風で(3走との距離が)遠くなって早めに『待って』といったら…。公式試合でこけるのは初めてです。練習では1回あるんですが」。

豪快なスライディングとなって、右肘、左膝の外側、左手の平をすりむいた。それでも「他のところはけががないので大丈夫です!」と明るい声で言った。

大会第2日の10日は200メートル予選→100メートル決勝→400メートルリレー決勝とタフな1日になる。

本命種目の100メートル決勝に向けて「200メートル予選で刺激を入れて、100メートル決勝で頑張りたい。1位を取りたいです」と笑顔で宣言していた。【益田一弘】